酒井のりピー

まあ政府的には、国民に覚せい剤使用を許すと、幻覚見た奴が暴れたりして何の罪もない人をサクッと刺し殺しちゃったりして危険極まりないし、大局的には社会混乱が起きかねないから、覚せい剤を禁止しているわけで、えらい騒ぎようだけど酒井法子なんてその罪にひっかかっちゃった一人でしかない。でもさ、法律って結局建前で、法律になっていない法律ってのがこの社会には無数にあるわけね。たとえば酒井法子というのは、地はどこにでもいる女なんだけど、清純で従順だということで、芸能事務所が特別に清純派国民アイドルという形を与えていた。つまり酒井法子という法律が作られていたようなもん。かわいいから法律的地位のようなものを与えて優遇しつつ犬として飼っていたわけだ。庶民が権威に弱いということを利用しているわけだね。そのうえ政府は裁判員制度のキャラクタとしても起用していた。そういうキャラが覚せい剤なんてやっちゃったら、政府や芸能プロの面子が丸つぶれになるわけだよ。もともと芸能プロが犬として飼っておくために酒井法子というブランドを与えていたのに、覚せい剤やって与えてた形を大幅に逸脱しちゃったからね。だから、政府や芸能プロとマスコミがどういう関係になってるのか知らないんだけど、とにかくおしおきと社会混乱の抑圧も兼ねて必死に叩くわけ。まあそれ以外の目的とかも融合してそうだけどその辺は番組編集担当の匙加減であって理論的な定型性はない。

要は公共の福祉という社会均衡というか矛盾を最小限に抑えるというのがマスコミの目的なわけで(ちなみに社会均衡っていうけど実態は伝統的既存システム均衡でしかない、んでその伝統を金科玉条のように扱うのが国民還元利益になると考えてるんだが、実態はその場その場の政治的妥協の神学用語による隠蔽なんじゃないかとも思える。その場その場の妥協の蓄積こそ日本の伝統だと言われれば返す言葉もない)、そのために番組構成や言語形骸をいかに操作するかってのは、論理のレベルじゃなく、ほとんど芸術センスの域。もともと日本の法体系やマスコミなんてのは論理ではなくエヴァンゲリオンのような神学的なもので動いているし、言語の運びもロジカルというよりほとんどエモーショナルでテクニカル。こういう仕組みって、ぶっちゃければ絵を描いて数値バランスを取っているだけのお粗末なものなんだが、そこはそれ、経験から来る滋養みたいなのがあって日本人にはウケる形態。