日本株式会社は終了させよう

官房長官も言っていたように日本が念頭においているのは「結果を出すこと」である。要するに結果論である。結果論に反した文化現象(たとえば娯楽)なども実は結果論のために存在している(娯楽は有効な無駄だと思っている)。要するに日本は無駄を出したくないわけだ。これが「日本社会は株式会社」といわれるゆえんである。一見、普通の生活や文化文明にみえるものが、株式会社の論理で存在している。しかし、本当の人間生活は、自然に基づいたものである。最低限の規律以外は、個人の好きにやらせるのが自然な社会である。その社会では無駄も当然ある。そういう社会は日本のような生産力はないかもしれないが、少なくとも個人個人は幸せである。好きなこと、やりたいことではなく、やらなければならないことを念頭に置いた社会は息苦しい。
頭を禿がしてまで目的達成に心血を注ぐ弁護士(というか広くサラリーマン)の姿なんかみせられても何の感動も起こらない。息苦しさと日本の不幸さが伝わってくるだけなんだが。