弁護士の仕事なんてのは簡単なものです。六法全書を片手に依頼者が勝つ方向で理屈を組み立てればいいのです。依頼者が勝てないのがあらかじめわかっているのに、善処しますなどと言って金をしっかり取り、頑張って勝つ努力をするふりをして腹の中では落しどころ(敗訴確実)は決まっており、敗訴が分かったとき何というかまで筋書きを作っています。弁護士の目的は金を取ることであり、社会正義ではありません。もし社会正義だとすると、そもそもこういう複雑なシステムにはなっていないし、敗訴確実の案件をいちいち時間をかけて処理したりしません。「敗訴確実ですから諦めてください」と説得すればいいからです。第一、法律なんてこけおどしです。実質はただの理屈で、これは日ごろ誰もが言っています。ただ、法律の場合、事象が非日常的で、言い回しと量が膨大なので、誰も扱えないというだけです。そこで弁護士のところに行くのですが、弁護士は案件を聞いて、法律や判例に理屈がないかを探しているだけで、これはあまり知的な作業ではありません。弁護士は賢いというのはうそで、実態はただの法律マシンです。頭の中が見えなくてよかったですね。