医者の汚さ

ここのところ眩暈がするので、グーグルで色々調べているのだが、医療関係者がいい加減なことばかり書いていて笑える。一番よくあるのが、眩暈は脳腫瘍の危険があるから今すぐ検査しろ、というものである。はっきりそうは言わなくても、文面上、そこに重点を置いているのが明らかである。そもそも、科学的に説明する場合、眩暈には色々な原因があるのだから、眩暈=脳腫瘍と短絡するのではなく、眩暈が起きたときの前後状況で分類し、なるべく日常起こりやすい症状から列挙していくべきである。眩暈というのは、耳の後ろにある蝸牛内部の失調で起こることがほとんどで、この蝸牛というのは通常は様様な化学物質が平衡してその機能を維持しているので、その化学物質に異変があれば平衡感覚が害され、眩暈につながるという単純な物理的因果関係に解消される。私は今回も含めて今までに二度眩暈を起こしたことがあるのだが、その前後状況は、決まって風呂で汗をかきすぎたときなので、原因は、発汗により頭部の体液から、蝸牛の平衡を維持しているカリウムやナトリウムなどが流出し、蝸牛の機能が破綻したのが原因であることが明らかである。しかし、こういうよくあるケースについては詳述されず、めまい→脳腫瘍、と短絡させる定義魔法が頻用されている。こうすることで、めまいが起きたら不安にさせ、病院にかけこませやすくするという医者の詐術であろう(もっとも法的にはこの程度の詐術は自由競争の範囲内なので許容されるが、汚いことに変わりはない)。容易に反論できる情報を大量に積み上げて政敵を誘導する手法は政治家がよく使うのだが、医者も同じ手法を使って患者を騙しているふしがある。日本人というのは、医者であれ文学者であれ、どいつもこいつも政治家である。