金を溜め込んでいる団塊ジュニア世代の親が健在で、その仕送りが可能であり、かつ、直近において大量の金銭が入用であるという事情もないため、賃金労働をする必要性も緊急性も存せず、また、親世代が構成する社会の期待に応えて勉強してきたにもかかわらず、相次ぐ経済不況と就職難によって裏切られた若者と、その裏面で団塊世代の成功の上に立ってさしたる苦労なく利益を貪食し続けてきた団塊ジュニア世代の利害得失状況および就業意欲の著しい低下に伴うフリーターやニートの増加といった社会状況ならびに現在の若者が就職した場合に失われる利益と就職しなかった場合に維持される利益等を総合考慮すると、現代の標準的な若者においては、就職せず、無職のままでいるか、もしくはニートになるのが相当というべきであり、国会は、かかる社会状態に対応する立法を早急に行うことが期待される。