今日本で言われる一生懸命というのは

餌をぶらさげられて滑車を回すネズミに向かって言われている言葉だ。

本来、人間は好きなことなら一生懸命頑張ろう!なんて一々気合を入れなくたって自主的に一生懸命やるだろう?子供がなんであんなにずっとはしゃいで遊んでいられるかと言うと、それが楽しいから続けられるんだよ。ゲームやってる人だって、好きだから何時間もぶっ続けでやれる訳だろう?

ところがいざこれが仕事とかになって他人や生活が絡むと途端にその一生懸命は嘘になってくる。だってその仕事そのものって(ほぼ100%に近い確率で)楽しいからずっとやっていたい、ってものではないから。だから一生懸命なんて意識する時点でそれは嘘なのだ。今の日本人の言う一生懸命はいやなことを仕方なくやっている自分に対する言い訳、つまり嘘なのだ。

確かに生きていくための生産は必要だよ?だけどこれだけ生活必需品も工業製品も効率化されて大量生産されてる時代になると、週5,6日ぶっつづけで毎日8時間以上も働かなくても食っていけるのだ。過労死する人がいるのは、その分何も働かないで食っている人間がいるからだ。実際問題として、今世界には全員が健康に暮らしていけるだけの食料は十分にあると言われている。だが毎日11億の人が飢えで苦しんでいるとも言われている。世界の2割の人口が世界の7割の食料を使ってしまっているとも言われている。これはフランス革命が起きた状況ほとんどそのままではないか。

一部の貴族が富を独占するという体制は、紀元前の昔から何も変わっていない。

これで人類が進歩していると言えるのだろうか