憲法9条について

憲法というのは、正解があるわけではなく、テキストの可能な範囲内で時の権力者が解釈したいように解釈するものであるから、早い話、戦争しましょうそーしましょうという空気が醸成されてくれば、戦争ができるようにも解釈されてしまうのである。確かに現行憲法9条は明示的に武力行使を禁じているけれども、自衛隊を持つことを許可する解釈はギリギリ行うことができ(「本条一項では侵略戦争のみが放棄されている。(札幌地判昭48・9・7)」「本条二項が自衛のための戦力の保持を禁じているか否かは一義的に明確とはいえない。(札幌高判昭51・8・5)」「自衛隊が一見極めて明白に本条二項にいう戦力に当たるとはいえない。(札幌高判昭51・8・5)」)自衛隊を持たせておいて、自衛をしていたらそのまま戦争になっちゃいました、なんてことも起きうる。すなわち、事実としては、憲法9条に無関係に、日本は空気次第でいつでも戦争をすることができるのである。憲法が国家権力を縛ることができるなどという言説はマスゴミの作り話であって、実際は憲法などは霧か霞のようなものである。日本には憲法は事実上「ない」。