日本では理系特に工学系やバイオ系は研究が盛んだが、文系は何をやっているのか分からない。研究なんかしてないんじゃないか。どうも日本の文系のイメージは、高校の教師の延長みたいなもんで、形だけ置いていると言う感じがする。研究をするというより、欧米から仕入れた既存の知識をとりあえず覚えてしまうことが先決で、それで授業ができるようになるととりあえず一人前とみなされる。そんで、後は任意に少しばかり研究みたいなことをして、人生を終える。どうもそんな感じがする。なぜなら、日本は産業立国であり、理系では本格的な研究に熱心だが、産業にあまり役立たない文系は、教師になるよりほかに使い道がない。高校生などはこの国の学問体系については、偏りがなく公正な視点から教えられているので、文系と理系の協働で成り立っているみたいな理想論しか頭にないと思うが、実社会に出ると、学問は工学やバイオなど産業に役立つ部面が優遇されてて、抽象数学や抽象物理、哲学や文学などというものは、かなりひどい扱いをされている。だから、子供の頃、数学や物理の神童と言われた子や、哲学や文学と言った本質の学問に面白みを感じて専門家になっても、ただちに絶望するんじゃないか。なぜなら日本の実社会と言うものが、言われていたような理想的な協働関係で成り立っているのではなく、かなり産業面に偏向しているうえ、世の中の7割はサラリーマンだし、街に出ても、本質とは無関係なウソでまみれているからである。しかも気候が湿潤で、抽象思考に適さない。研究をしても世間に理解されない。これじゃ発狂するしかないではないか。