将軍様とか大老とか言って、300年近くお上が威張っていた国に、欧米の法制度を植え付け、さらに戦時中は警察や検察が危険思想を持つ人物をしごき回していた国である。それはつい60年前の話。そういう国が、民主主義になると思いますか。国民は常に抑圧されていたし、抵抗もしなかった。高度成長でも、国民は黙って働き続けた。どこに民主主義になる契機があったのだろうかと思う。私はこの国は民主主義にはならんと思うよ。07年の現在でも、ブログやmixiでの国民の叫びは、参政というより、お上の圧政へのぼやきだし、庶民とかお上という言葉自体消え去っていない。庶民の抵抗の契機がなければ民主主義とか無理だし、てか民主主義なんて言ってる奴が恥ずかしい。日本に民主主義はないんだよ。フランスのバダンテールという人は、民主主義ではなく、民の意見は尊重にとどめるという制度が最適だといったが、日本の場合はその域でもない。民の意見など尊重しないし、政官財コングロマリットがすべて決める。それなのに、教科書では民主主義と教えている。やってられんでしょ、ほんとに。なんで政官財主権なのに、世間では国民主権のふりをしなくちゃいかんのか。これは実務的にはともかく、学問的には甚だ馬鹿馬鹿しい。