刑事司法のどうしようもなさ

およそ法的安定性というものが考慮されていない。あれこれと考慮して社会的に相当な範囲でうんぬんという表現がよく出てくる。これでルールだと思いこんでいるのだ。しかしこんなあいまいな基準がルールなわけがないんで、これも刑事司法を検察に請け負わせているという実態があるからである。要するに合法か違法かは検察の裁量でやっていいですよというふうに請け負わせているから、こんな裁量判断が定着しているわけだ。本当なら、ここまでは合法だがここからは違法ということが明確に分かるようなルールが定められる必要があるが、それがまったくない。どうしようもない。日本の司法は天気のようなもので、上の気分でコロコロ変わる。終わっている。