社会に流布されている語彙を使って短文でビシっと書くと、30代〜40代には極めて効果がある。彼らはたいていのことは理解しているので、うだうだ長文で書かれると、思考経済に悪いと評価し、腹が立つわけだ。そこで、要点をしぼってビシッと書くと、とても効果がある。これは学校の試験でも同じことである。

しかし、短文では、若者に理解されないことがある。若者は社会の機微が理解出来ないので、短文が示唆する内容を推測できないからだ。そこで、多少冗長でも、長文で書くことには意味がある。まあ要するにどんな形式でも何か書けばよい。


大人は自分と対話しているので、何か教えて相手がウソでもうなずくと、ああ理解したんだなと短絡してしまう傾向が有る。しかし、リアルには、相手は理解していないことが多い。特に子どもはしったかぶりをするし、大人でも名誉を守ろうとしてしったかぶりをする。だから、脳内ではコミュニケーション成立でも、客観的には成立していないことが大半だ。まあ社会にはそういうところがある。子どもに試験をしてみると全然判ってないことが判明するように、大人でも全然分かっていない可能性が高い。相手に本気で理解させたかったら、曲芸が必要で、口で論理的に説明してもどうしようもないところがある。