日本で影響力を持つ言葉は、そのときの政治家の都合との間に強固な合理的関連性のある言葉である。たとえば、戦前は「戦争に行かない者は非国民だ」という言葉がものすごい意味を持った。しかし、今は「戦争なんかしても意味はない」である。その代わりに「お金」「学歴」「人脈」「コネ」「日本は終わりだから官僚になるのが一番」といった単語が最強の意味を持つ。子どもは「学歴取得」のために頑張り(ついでに人を騙す知恵を身につけ)、大学で「人脈」と「コネ」を作って、社会に出たら「お金」を稼ぐか「公務員になって」幸せになる、という図式である。社会に魂が無くなって形式合理性しかなくなったから、こんなことしかいえないのだろう。何が言いたいかというと、日本ほどくだらない国は無いということだ。そういうことをいっても、上層部は「それがどうした」としか言わない。