平成末期の日本の社会

この構造は一億二千万人の国民を国家目的のための要素と扱い、内部で調整をとりつつ育成し、最終的に奴隷にするものである。しばしば死ねと言われるのは構造になれということである。この構造は自然の人体のように柔軟で創造的で健康なものでなく、ファシズム的目的のために人為的に整備された死構造であり、人工的で新陳代謝が異常に活発であり、構造内の要素は明日も知れず、自殺が多く、なるだけ安定した構造に収まろうとして、禿げたり白髪になったりして必死で生きている。この構造内は実質的にヒエラルキー体系をなしており、税金構造により上部が下部を搾取する。構造の保守と構造による演出が絶えず必要なので、構造の専門知識を有した者が支配者となる学歴主義となる。縦社会、男尊女卑などがそれを表す。構造内部では絶えず統合調整を取っているのでヴァンアレン帯にいるような息苦しい空間であり、荒波である。これは教師や親や友人による管理や圧力によってすでに子どもの頃から始まっている。構造を犯さないこと以外には正義は無く、なるかならないかが全ての世界なので、構造の範囲内でありとあらゆる醜悪な結合行為が繰り返される。談合、接待、不倫、賄賂、偽装、裏金、セクハラ、不正、裏口、虐待 差別、搾取、裏取引、天下りなどである。悪を本質としているので苛めが日常化している。構造自体は安定しており、ここに安住すれば天国のようであるため、一般的には公務員が勝ち組とされる。元々保守的で予定調和の世界であるので、夢はなく、理想的な人間は現実に気づいた頃から自殺衝動に駆られる。いずれにしろ子供に見えている理想的な世界は構造の外形であって現実は全然別である。またこのように人体構造に近い構造をしていることから、この中で生きるということは、自己の生を全体という不可視なものに切り売りすることと同じであり、全体の養分となり、最終的に排泄物になってしまうという恐ろしい仕組みがある。最近の構造の実態は長期経済不況で動きが無く、現在は末期的で閉塞しているため、これを打開するために官僚が2ちゃんねるという掲示板を作り、自殺防止などの多目的活動を行っている。また、これまで構造全体の目標だった経済的世界制覇がほぼ不可能と判断され、目標が喪われたため、あらゆる活動がほとんど停止状態にある。しかし経済戦争を止めると国自体が崩壊するため、労働者は労働を止めることができず、ほとんど目標を喪失したまま惰性的に会社に隷従している。ここから、働いたら負け、という構造命題が誕生した。折から経済状態が急激に悪化して自殺者数が増加し、実社会は阿鼻叫喚の地獄となっているという悲惨な現状にあるため、官僚が主催する2ちゃんねる掲示板は必須のものとなっている。