今までずっと人間の社会だと思っていた日本社会が、実は人間社会に似せて作った幻術に支配される野原の工場群にすぎず、あまりにろくでもない社会だと言うことに気づいた昨年夏の終わり頃、私はどうにかしてこの社会に反撃を与えたいと思い、あれこれ思案した。日本では形を整えないと無効ということに薄々気づいていたので、日本の価値観を攻撃する判決文(大阪地裁のもの)を偽造して2chにアップしたりしてみたが、効き目が無かったので、犯罪がよいと思った。ちょうど東大法学部の卒業証書をもらった頃であったし、こんなゴミ社会のステータスには興味がなかったので、いっそこいつを利用して社会を大否定してやろうと思った。そこで、東大法学部卒が官僚を脅迫、という形をとったが、これに対し、マスゴミが週刊誌の記事などで必死の抵抗を見せた。しかしその内容は、東大内格差とか就職先が無かったといったようなステレオタイプなもので、東大法学部卒の官僚脅迫、という形の効果を無にしてしまうほどの成果は無かったはずである。言いかえれば、多少減殺されたにせよ、東大法学部卒が言うのだから本当に違いない、という意識を、庶民の心に植え付けたことに成功したはずだ。