2010-11-29から1日間の記事一覧

学者と言うのはもしかしたら理論のない判例実務の中に理論があるとみて生きている人たちなのかもしれない。都合の悪い事実を無視すればなんとか理論があるとみれなくもない。そして、そういう理論があって、帰結も理論的に出ている、と信じているのかもしれ…

宇奈月温泉事件の判例について、

大村と言う学者が、この判例は、社会的諸利益の比較考量という客観的要件と、害意という主観的要件を考慮して、権利濫用を判断するという意味で、権利濫用理論が確立された、と解説している。しかしさっぱり意味が分からない。この判例は、要するに、「所有…

法律の中には、

なぜこれが構成なのか、と疑いたくなるものが多い。たとえば、民法110条の「権限があると信ずべき正当な理由」の「正当な理由」とは何か。これは「正当理由の判断に際して斟酌される事実は、多種多様であって、結局のところ、もっと広く当該事案の具体的…